医療用オゾンナノバブル水は、現在、アクアナノデンタルαだけが発売されています。
当医院でも、治療に活用し、また、販売も行っております。
以下は、平成23年11月25日の福島民友新聞に掲載された記事です。
オゾンナノバブル水
直径100ナノメートル(ナノは10億分の1)以下という極微小のオゾンの気泡を含む水を歯周病治療に応用する試みが始まっている。「オゾンナノバブル水」と名付けられたこの水は、塩素系の殺菌剤と比べて10~30倍という強い殺菌力を持つ一方、飲用も可能なほど安全性が高いという。歯周病の治療時や、治療後のうがいに用いることで、口内の歯周病菌を抑制できると期待されている。
◆耐性菌作らず
歯周病は、歯と歯肉の境界部分に付着した口内細菌の集合体「バイオフィルム」や、これが硬く変化した歯石が原因となり、歯を支える歯周組織が破壊される炎症性疾患だ。進行すると、歯と歯肉の間隙(歯周ポケット)がどんどん深くなり、炎症が歯槽骨などの深部にも及んで、ついには歯が脱落してしまう。
治療では、スケーラーという器具でバイオフィルムや歯石を削って除去するが、その際にオゾンナノバブル水で歯周ポケット内を洗浄したり、治療後、継続的にうがいをしたりすることで高い効果が得られるという。
荒川真一・東京医科歯科大助教(歯周病学)によると、従来、洗浄やうがいに使われてきた薬剤には、歯や舌への色素沈着や強い刺激、急性のアレルギーなどの副作用があった。一方、オゾンナノバブル水は、実験で生きた細胞に24時間作用させても細胞数に変化は見られず、身体に無害であることが証明された。
また、歯周炎の患者4人に、オゾンナノバブル水によるうがいを毎日2回、2週間続けてもらった結果、3ミリ以上の歯周ポケット計225カ所のうち139カ所(61.8%)で1ミリ以上の改善が見られ、出血部位も3分の1以下に減った。「患者さんにはブラッシングなどの指導はしておらず、うがいだけの効果で歯肉の炎症が減少した」「薬剤と違い、耐性菌を出現させる心配もない」と荒川さんは話す。
「ナノバブル」とは何なのか。生成方法を民間企業と共同開発した産業技術総合研究所の高橋正好主任研究員によると、通常の気泡は水中を急速に上昇し、水面で破裂して消える。また、これより小さい直径50マイクロメートル(マイクロは100万分の1)以下の「マイクロバブル」と呼ばれる気泡は、ゆっくりと上昇しながら縮小し、最後は完全に見ずに溶けて消滅する。
これに対し、ナノバブルは、マイクロバブルの縮小がある段階で中断したもので、長期にわたって水中に安定的に存在し続けるという。
◆イオンの殻
「水に溶けるはずの泡が消えずに残る。これは常識では考えられなかったこと」(高橋さん)だが、研究の結果、仕組みがわかってきた。「マイクロバブルの縮小過程で、水に含まれるイオンが気泡の周りに高い濃度で集積していく。すると集まったイオンが“殻”となって、内部の気体が水に溶けるのを防げる」と高橋さんは解説する。
高橋さんらはマイクロバブルに刺激を加え、ナノバブルを効率良く作る方法を開発した。オゾン以外でも酸素ナノバブル水などの研究が進み、幅広い応用の可能性が示されている。
一方、インターネット上には通信販売の広告も散見される。荒川さんは「ばらばらの菌に対しオゾンナノバブル水は良く効くがバイオフィルム自体を壊す効果は無い。うがいさえすれば歯周病が治るわけではない。きちんと歯科医に通い、治療を受けた上で使うべきだ」と呼びかけている。
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さらに、もう少し説明を付け加えさせて頂きます。
保存は紫外線を避けて冷蔵庫に。
3か月程保存可能です。できれば開封後1ヶ月以内にご使用ください。
きれいなピンク色はオゾンの証です。
これはオゾンとマンガンがついてピンクに発色されるためです。
細菌や有機物に触れるとオゾンがマンガンから離れ無色になります。
インターネットなどでもオゾンナノバブル水は購入できますが、圧壊の回数が違うため医療用とは異なりますので注意が必要です。
うがいや治療に使用するオゾンナノバブル水は医療用を使用します。
オゾンナノバブル水として、インターネット上で販売されているものがありますが、環境衛生用のもので、オゾン濃度が1ppm、塩分2%のものです。また、水産・加工用はナノバブルのきめが荒く、口内での使用はできません。
アクアナノデンタルは、オゾン濃度2.5ppm、塩分濃度は1.2%になっています。アクアナノデンタルαは、医療用ナノバブル水として唯一販売されている商品です。
自治医科大学による最新の研究(20011/6)によると、オゾンナノバブルの殺菌力は塩分濃度に依存し、0.9%で最大となります。
医療用オゾンナノバブル水は、分解しても酸素に変わることから安全性にも大変優れています。厚労省により飲用認可も得ていますので飲むこともできます。(ただしミネラルを含みますので塩辛い生理食塩水の味がします。)
ナノバブル水を毎日飲むことにより、風邪をひきにくい、疲労しにくい、整腸機能改善等の不定愁訴が改善されるだけでなく、高血圧、糖尿病の改善、アトピー性皮膚炎、尋常性乾癬などの自己免疫疾患にも有効であると共に、抗ガン作用効果のある事例も検証されています。(東京医科歯科大 眞野名誉教授)
自治医科大学によると胃酸による殺菌力の低下を抑えるためマーロックスなどの制酸剤を服用し、 30分後に水を300ml飲み、さらに10分後にオゾンナノバブル水を飲むことにより胃のヘリコバクター・ピロリ菌も除去可能です。
オゾンナノバブル水は殺菌力が強力なため、外傷時の滅菌はもとより、手術時の臓器の洗浄滅菌に優れており、全く副作用を伴わない画期的な術式への応用も期待されています。
抜歯やインプラントなどの外科手術後での使用も感染予防に有効で、腫れや痛みを軽減します。
医療用オゾンナノバブル水は、アクアナノデンタルだけが現在販売されています。
*歯周病の改善には、歯科医による歯周病の治療が必要です。歯石除去などの歯周病治療を受けてアクアナノデンタルをご使用頂く事をお勧めいたします。
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